ミス・アメリカが謝罪、ベトナム代表らの英語力めぐる発言で物議
(CNN) 16日のミス・ユニバース世界大会に出場する米国代表の女性がインターネット上の動画で、ベトナム、カンボジア両代表の英語力のなさを指摘して非難を浴び、謝罪に追い込まれた。
米国代表のサラ・ローズ・サマーズさんは12日、インスタグラムに投稿されたライブ動画の中で、ベトナム代表のヘン・ニエさんを「とてもかわいい子で、英語がよく分かっているふりをする」と評し、ヘンさんとひとしきり話をした後で何か質問してもほほ笑んでうなずくばかりだと語った。
サマーズさんはこの動画で、コロンビア代表のバレリア・モラレスさん、オーストラリア代表のフランチェスカ・ハングさんと会話している。
その後さらに、カンボジア代表のレルン・シナットさんについても「英語が全く話せず、自分の言葉を話す人が一人もいない」「想像できる? フランチェスカがそれはとても心細いだろうと言うから、私もそうね、始終わけが分からないでしょうね、と答えた」と話し、「かわいそうなカンボジア」と同情を示した。
この発言に対して、外国人を見下した発言などと非難する投稿が相次いだ。
サマーズさんは14日、インスタグラム上で「仲間の勇気をたたえようとして、今思えば失礼ととられるようなことを言ってしまった」と謝罪し、ほかの出場者たちと抱き合う場面の写真を投稿した。
ヘンさんもCNNとのインタビューでサマーズさんについて、「私がうまく話せないことを知って関心を持ち、愛情を示してくれた」と話した。
レルンさんもインスタグラムにサマーズさんと同じ写真を投稿し、「私は愛と敬意、理解の言葉を話す」「ミス・ユニバースでの友情と仲間意識を永遠に忘れない」と書き込んだ。