米スミソニアン博物館、毎週1億円の損失 政府機関閉鎖で
(CNN) 19の博物館や研究施設などで構成されるスミソニアン博物館が連邦政府機関の一部閉鎖の影響で1週間あたり100万ドル(約1億円)の損失を被っていることが24日までにわかった。博物館の運営を行うスミソニアン協会のデービッド・スコートン会長が米紙USAトゥデーへの寄稿の中で明らかにした。
スミソニアン博物館は、連邦政府機関閉鎖の影響で、今月2日から閉館している。
スコートン氏によれば、レストランや店舗、映画館などにより毎週100万ドルの売り上げがあるという。「こうした損失を取り戻すことはできない。今年度の予算に永続的な影響を与える。そして、その影響は日々大きくなっている」と述べた。
連邦政府機関の一部閉鎖は昨年12月22日から始まった。繰り越しの資金などを活用して11日間は運営を続けていた。しかし、その資金も今月2日に尽きてしまったという。
動物園は、施設が閉鎖されているほか、動物の様子をライブ配信するサービスも停止している。動物への餌やりや世話はもちろん続けている。
スコートン氏は、4000人を超える一時解雇された従業員への経済的な影響についても懸念を表明した。