「バンクシーの壁画」が盗難被害、パリ同時多発テロ犠牲者を追悼
(CNN) 2015年11月のパリ同時多発テロで多くの犠牲者が出た同市中心部のバタクラン劇場から、英国の覆面アーティスト、バンクシーが描いたとされる壁画が盗まれた。
バタクラン劇場は26日のツイートで「近隣住民やパリ市民、世界の市民たちのものだった追悼のシンボルが奪われた」として「深い悲しみ」を表明した。
バタクラン劇場は同時テロで90人が殺害される現場となった。壁画は昨年6月、劇場の非常口で見つかった。ベールを着けてうつむく女性の姿が描かれていた。
パリ市内では同時に、欧州難民危機などを扱ったバンクシー作品とされる壁画が数カ所で発見されていた。
CNN独自でバンクシーが壁画を描いたとの確認は取れていないが、バタクラン劇場の作品の写真をバンクシー自身がインスタグラムに投稿していた。
ロイター通信が警察筋の話として伝えたところによると、犯行グループは25日夜、非常口のドアごと車に積んで持ち去ったとみられる。
L’œuvre de @originaIbanksy hommage aux victimes du 13/11 a été volée. pic.twitter.com/FMHoobzRXm
— Bataclan (@bataclan_) 2019年1月26日