視覚障害の男性と盲導犬、NYCハーフマラソンを完走 史上初
(CNN) 米ニューヨーク市で17日に行われたハーフマラソン大会で、目の不自由な男性トーマス・パネックさんと盲導犬3匹が完走を果たした。この大会で視覚障害を持つランナーが盲導犬と共に大会に出場して完走したのは史上初。
パネックさんはニューヨーク州で視覚障害者のための盲導犬を育てる公認済みの非営利機関を運営している。
パネックさんは、「ガス」「ウェストリー」「ワッフル」の3匹のラブラドルレトリバーとのハーフマラソンについて「本当のチームだ」と振り返った。公式サイトによれば、パネックさんらの記録は、およそ2時間21分だった。
パネックさんは、昔から大のランニング好きで、20代初期に視力を失った後にもやめなかった。以降でボランティアの手助けを受けマラソンを20回完走した。ただ、自立しての達成感に欠けることからランニングもこなせる盲導犬の訓練を思い付いたという。
ランニングもこなす盲導犬には相応の体力と規律順守が厳しく求められ、訓練事業に残るのはごく少数の犬だけ。伴走では、市中の騒音や注意をそらす出来事に襲われながらも、地面の起伏、階段の有無、曲がり角などを警戒し視覚障害者に伝えなければならない。