サッカー豪州代表、男女の格差解消へ新協約
オーストラリア・サッカー連盟(FFA)が選手会との間で、女子代表と男子代表の報酬を同額にするなど男女格差の解消を盛り込んだ4年間の協約を結んだ。
この協約は、FFAと選手会のプロフェッショナル・フットボーラーズ・オーストラリア(PFA)との間で6日に締結された。
同協約に基づき、商業収入についても女子代表チーム「ウェストフィールド・マティルダズ」と男子代表チーム「カルテックス・サッカルーズ」の間で均等に分配される。これまでは報酬もチームの収益の分配も、男子代表の方がはるかに多かった。
海外へ遠征する際は、女子代表も男子代表と同様にビジネスクラスを利用でき、コーチや運営サポートにも男子と同じ基準が適用される。
FFAのクリス・ニコウ会長はこの協約について、「平等性、包括性、機会均等の価値観を確実に永続させるための大きな一歩」と位置付けている。
新しい協約はユースチームや脳性まひ者CPチームも含め、オーストラリア代表の全チームに適用される。
スポーツ界の男女格差解消を求める声はここ数年で高まっており、米国の女子サッカーチームは今年3月、女子選手の報酬が男子に比べて大幅に少ないのは性差別に当たるとして米サッカー連盟を提訴した。
オーストラリアの女子チームも2015年、報酬をめぐってFFAと対立し、全米ツアーをボイコットしていた。