オーストラリアの観光名所、ウルルに続く登山禁止を検討

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豪州の先住民アボリジニが観光名所「ウーランビン」への立ち入り規制を求めた/ Getty Images/PDerrett

豪州の先住民アボリジニが観光名所「ウーランビン」への立ち入り規制を求めた/ Getty Images/PDerrett

(CNN) オーストラリアの観光名所だった巨大な一枚岩のウルル(エアーズロック)で登山が禁止されたことを受け、同国内のほかの観光地も観光客を減らすための対策として、同様の措置を検討し始めている。

世界遺産に登録されたゴンドワナ多雨林にあるニューサウスウェールズ州のウーランビン(英語名マウント・ウォーニング)は、東部の主要都市ブリスベンから約160キロの距離にある観光名所として人気が高い。

伝統的にこの地を聖地として守り続けてきた先住民アボリジニの「バンジャラング」は、ウルルを守る「アナング」と同様に、ウーランビンへの立ち入り規制を求めている。

バンジャラングの代表者は、ウーランビン登山を「バチカンの頂点によじ登る行為に等しい」と形容した。

観光統計によれば、ウーランビンへの登山客は年間およそ10万人に上る。

バンジャラングや国立公園局は、聖地に敬意を表して登山を思いとどまるよう呼びかける看板を設置しているが、観光客の多くはその警告を無視して登山を続ける。

このためバンジャラングは、聖地を守るためにウーランビン登山を一律に禁止するよう、政府の支持を求めている。

加えてウーランビン登山は、たとえ気象条件に恵まれたとしても危険が伴う。2017年には登山者15人が救助され、中にはヘリコプターが出動したケースもあった。

ほかにもクイーンズランド州のグラスハウス・マウンテンズを構成する10連山の最高峰、ビアーワ山の登山禁止も検討されている。

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