カンヌ国際映画祭審査員長にスパイク・リー監督、初のアフリカ系米国人
(CNN) フランスのカンヌ国際映画祭の実行組織は16日までに、今年の第73回映画祭の審査員長に米国の映画監督スパイク・リー氏を起用すると発表した。
アフリカ系(黒人)米国人が審査員長を務めるのは同映画祭史上、初めて。
監督の他、作家、俳優や映画製作者などとしても活躍するリー氏は声明で、審査員長の任命の電話を受けた時、驚き、幸せや誇らしい気持ちがこみ上げてきたと指摘。「カンヌ映画祭は私の映画人生に大きな影響をもたらした」とし、「映画界における私の足跡を変えるものともなったことは容易にわかるだろう」と述べた。
リー監督は1986年、作品「シーズ・ガッタ・ハヴ・イット」を同映画祭に出品し、新人賞を獲得。2018年には作品「ブラック・クランズマン」でグランプリを受賞した。
実行組織は声明を発表し、「カンヌ映画祭は我々の立場や固定観念を疑い、精神を目覚めさせる人々にとっての自然な故郷でありその意見を知らせる手段である」と主張。「リー(氏)の大胆な個性が現状を揺さぶってくれるのは確実だろう」とも述べた。
第73回映画祭は5月12~同23日に開催される。