米下院、弾劾訴追決議を可決 上院に送付
(CNN) 米下院は15日、ウクライナ疑惑をめぐるトランプ大統領への弾劾(だんがい)決議を上院に送付する決議案について採決を行い、賛成多数でこれを可決した。この後、民主党のペロシ下院議長の署名した弾劾決議が下院の訴追委員7人によって上院へと送付された。
決議への署名に際し、ペロシ氏は弾劾手続きの発端となったトランプ大統領の振る舞いについて「我が国にとってあまりに悲しく、痛ましい」ものだと批判。米国の安全保障を弱体化させ、自らの就任宣誓に背き、選挙の安全性も脅かす行為だとの認識を示した。
弾劾決議は民主党のシフ下院情報委員長らからなる訴追委員が上院へ持ち込み、共和党のマコネル上院院内総務がこれを受け取った。マコネル氏によれば、委員らは16日に上院で決議に関する正式な表明を行う予定。同日には、弾劾裁判長を務めるロバーツ最高裁長官と陪審員役となる上院議員全員による宣誓手続きも実施される。
実際の審理は21日以降に始まる見通しだ。