米国人、約1カ月に1回図書館利用 映画やスポーツより多く
(CNN) 米国人が2019年に図書館を訪れた回数は映画館やスポーツイベント、美術鑑賞などよりも多く、平均10.5回だったことがわかった。ギャラップが調査結果を発表した。
この調査結果によれば、米国の成人が図書館を訪れた回数は平均10.5回と映画館を訪れた回数の約2倍となった。音楽のライブや劇場のイベント、国立公園や史跡公園の訪問回数は約4回だった。博物館やカジノは同2.5回。アミューズメントパークや動物園への訪問回数は調査対象の中では最も訪問回数が少なかった。
ギャラップは報告書の中で、電子書籍やポッドキャスト、ストリーミングの娯楽サービスなどデジタルを基本とした活動が過去20年間で拡大してきているものの、図書館は米国人が平均してほぼ毎月訪れる場所であり続けていると指摘。図書館では無料のWiFiや映画のレンタル、子ども向けの活動などのサービスが受けられ、若年成人や女性、低所得の人たちに最も利用されているとしている。
18歳から29歳の層はより年齢の高い層よりも多く図書館を利用していた。これは大学生が勉強のために図書館を利用していることを反映している可能性がある。女性は男性の約2倍、図書館を訪問していた。低所得層の人たちは高所得の人たちよりも図書館を利用する頻度が高かった。
質問のリストにあった中で、図書館は無料であり、他の項目は事実上費用が掛かることを考えれば、当然の結果かもしれない。
図書館が地域社会に重要との考えは根強いが、実際に図書館を訪問する人の割合は少なそうだ。過去1年間に図書館や移動図書館を実際に訪問した成人の割合は約48%。図書館のウェブサイトやアプリを利用していると回答した人の割合は27%だった。
調査は昨年12月2日から15日にかけて1025人の成人を無作為に抽出して電話インタビューを行った。