25階建てアパートで出火、11人負傷 米ロス
(CNN) 米ロサンゼルス市の消防当局は29日、同市西部にある25階建ての集合住宅ビルで同日、6階部分から出火して7階にも延焼するなどし、生後3カ月の乳児を含む計11人が負傷したと発表した。
不審火の疑いもあるとしたが、その根拠には触れなかった。市警も詳しい出火原因の特定に協力し、目撃者から事情を聞き、延焼の経路などを調べている。
ビル内に自動消火装置はなかった。
現場はブレントウッド地区にある建物で、消防当局によると、同一の通りで起きていた別の火災発生で消火活動をしていた消防士が現地時間の同日午前8時37分ごろ、集合住宅ビルから炎が出ているのを発見。
駆け付けた消防士が6階内部やはしご車を使って鎮火作業に当たった。午前10時前には消し止めた。火勢で窓ガラスが吹き飛ばされるなどし、折からの強風もあって消火作業は難航したという。
市警幹部によると、この火災2件の間に関連性はないとみられる。
集合住宅ビルの火災の負傷者のうち、大人2人が重体や重傷となっている。少なくとも6人が煙を吸い込んで負傷したという。
火災発生を受け、多くの居住者らがビル屋上から消防当局やロサンゼルス郡保安官事務所のヘリコプターで救出された。助け出された人数はわかっていない。
消防当局によると、火事を受けビル内から飛び降りた居住者らはいなかった。ただ、2人がこの措置を一時考えたことを打ち明けたという。
同ビルは1961年に完成し、自動消火装置の装備は義務付けられていなかった。240世帯が入る同ビルでは2013年にも火災が起きていたという。