もう「女子」リーグとは呼ばない、サッカー協会が名称変更 フィンランド
(CNN) フィンランドサッカー協会は両性の平等を目指す立場から、女子サッカー最上位リーグの名称から「女子」を外し、今シーズン始めから「カンサリネン・リーガ(ナショナル・リーグの意味)」に改めると発表した。
「スポーツ界では一般的に、スポーツと女子スポーツという言い方をする。まるで後者の方が価値が低いかのようだが、もちろんそんなことはない」。フィンランドサッカー協会のヘイディ・ピハラヤ氏はそう指摘する。
「誰がボールを蹴ろうと、サッカーはサッカーだ。名称の変更は大したことではないと思う人もいるかもしれないが、これはスポーツ界と我々の社会における、もっと大きな文化的変化の象徴だ」
同協会は昨年、フィンランド代表チームの選手は男女の賃金を平等にすると発表していた。
世界的には、女子サッカーリーグの名称には「女子」を付けるのが一般的だ。例えばイングランドの女子サッカーの最上位リーグは「女子スーパーリーグ」と呼ばれる。
そうした中、フィンランドのサッカー界は、新しいスポンサーのサブウェイと組み、「平等、競争力、そして模範として行動する勇気」を2020~23年の目標に掲げ、世界の変化を促す先導役になりたい意向だ。
フィンランドは100年以上前、世界で初めて女性議員を誕生させた国でもある。女性首相のサンナ・マリン氏(34)は、世界の現職首相の中で最も若い。