昏睡状態の伊19歳女性、トッティからの動画視聴後目覚める 本人とも面会

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ローマのレジェンド、F・トッティ(左)が昏睡状態から目覚めた女性と病院で面会した/Reuters

ローマのレジェンド、F・トッティ(左)が昏睡状態から目覚めた女性と病院で面会した/Reuters

(CNN) 伊サッカー1部リーグ(セリエA)のASローマでスター選手として活躍し、2017年に現役引退したフランチェスコ・トッティ氏がこのほど、交通事故による昏睡(こんすい)状態から目覚めた19歳の女性と病院で面会した。女性が意識を回復するうえで、トッティ氏の送った激励のビデオメッセージが大きな役割を果たしたとみられている。

イレニア・マティッリさんは重大な交通事故に遭い、昨年12月から入院生活を余儀なくされている。事故では親友が命を落とし、マティッリさん自身も昏睡状態に陥っていた。

マティッリさんの両親はトッティ氏に連絡を取り、ビデオメッセージを通じて昏睡状態からの回復に力を貸してほしいと呼びかけた。トッティ氏はこれに応じ、「がんばれ。あきらめるな」とマティッリさんを励ます内容の動画を送った。

ローマの病院によれば、送られたビデオメッセージを再生したところ、マティッリさんに回復の兆候が見られたという。病院の医師は、ビデオの音声や音楽、映像が、昏睡状態から目覚めるうえで重要な役割を果たしたと指摘する。

意識を回復したマティッリさんは、筆談でトッティ氏に直接会いたいとの思いをつづった。トッティ氏はこれをかなえるべく28日に病院を訪問。1時間ほどマティッリさんとともに過ごしたという。

ASローマのユニホームを着て出迎えたマティッリさんに対し、トッティ氏は「早く退院して、元の生活に戻れるといいね」と伝えたとされる。

AFP通信によると、マティッリさんは同じくセリエAで戦うラツィオの女子チームに所属する。ともにローマを本拠地とするASローマとラツィオは激しいライバル関係にあることで知られる。

トッティ氏は現役時代、ASローマで750試合以上に出場。300ゴールを挙げ、07年には欧州の得点王にも輝いた。またイタリア代表として、06年ワールドカップ(W杯)の優勝メンバーに名を連ねている。

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