収監中のマフィアボス、看守の指を噛みちぎる イタリア
(CNN) イタリアの首都ローマの刑務所で、収監中のマフィアのボスが看守の指を噛(か)みちぎる事件があった。イタリア司法省の報道官がCNNに明らかにした。
報道官によると、襲撃はローマのレビッビア刑務所で6月に発生。シチリアマフィアのジョゼッペ・ファナーラ受刑者(60)は終身刑の判決を受けて服役中だった。
看守が6月17日午前8時ごろ監房に入ったところ、ファナーラ受刑者は看守を襲撃。監房の床は洗ったばかりでぬれていたため、両者は足を滑らせ、床に倒れ込んだ状態でもみ合いを続けた。その中でファナーラ受刑者が看守の手を噛んだという。
他の看守数人が監房内に制止に入り、同僚を助けようとしたが、襲われた看守はすでに右手の小指を失っていた。
この看守は刑務所担当医師の手当てを受けた後、ローマ市内の病院に搬送され、翌日手術を受けた。
内務省によると、ファナーラ受刑者と他のマフィア構成員5人は1992年にシチリアで憲兵を殺害したとして、終身刑を言い渡されていた。
報道官は、ファナーラ受刑者は事件を受けて別の刑務所に移送されたとしている。