サッカー・ウェールズ代表監督のギグス、暴行容疑で逮捕 英報道
(CNN) 英メディアは4日までに、サッカー英プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(マンU)の元スター選手で、現在はウェールズ代表チームを率いるライアン・ギグス監督が暴行の容疑で逮捕されたと報じた。ウェールズのサッカー協会は容疑について把握しているとしつつも詳細は明らかにせず、当面の国際試合ではコーチが監督を代行することになると述べるにとどめた。
英イングランド北西部グレーターマンチェスターの警察はCNNの取材に対して声明を出し、今月1日の午後10時5分、騒ぎの通報を受けて当該の住所に駆け付けたところ30代の女性1人が軽傷を負っているのを確認したと述べた。治療が必要な状態ではなかったとしている。
この件に関して、警察は46歳の男を暴行の容疑で逮捕。現在取り調べ中だという。暴行事件での英警察の規定として、容疑者の氏名は公開されていない。
CNNはギグス監督の代理人にコメントを求めたが返答はなかった。英メディアが広く報道した声明によると、ギグス監督は「あらゆる暴行の容疑を否認している。警察には協力的で、引き続き捜査を支援する方針」だという。
ウェールズ・サッカー協会は今後控えている米国、アイルランド、フィンランドとの試合について、代表チームコーチのロバート・ペイジ氏が監督を務めると明らかにした。
2018年1月に就任したギグス監督は、4年に1度行われる各国対抗の サッカー欧州選手権2020年大会(ユーロ2020)本選にウェールズ代表チームを導いた。同大会は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、来年に延期されている。
現役時代はウェールズ代表として64試合に出場。マンUでは攻撃陣の一角を担い、プレミアリーグを13回制覇したほか、欧州最強クラブを決めるUEFAチャンピオンズリーグでも2度の優勝に貢献している。