英、中国国営テレビCGTNの放送免許取り消し

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中国国際テレビ(CGTN)アンカーの劉欣(リウ・シン)氏=2019年5月30日、中国・北京/Wang Zhao/AFP/Getty Images

中国国際テレビ(CGTN)アンカーの劉欣(リウ・シン)氏=2019年5月30日、中国・北京/Wang Zhao/AFP/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 英国のメディア規制当局は4日、中国国営の英語放送「中国国際テレビ(CGTN)」の放送免許を取り消すと明らかにした。

メディア規制当局のオフコムによると、現在免許を保有しているのは「スターチャイナメディア」という企業だが、調査の結果、不当に免許を保有している状態だと判明したという。

オフコムはスターチャイナメディアについて、CGTNの放送内容に「編集上の責任」を持っておらず、放送サービスを管理する法的要件を満たしていないと説明。スター社はニュースチャンネルの提供者ではなく配信者として機能していると指摘した。

CGTNは新たな事業体に放送免許を移管することを提案したものの、この事業体は究極的には中国共産党の支配下にあり、英国法上不適格であることが判明。規制当局はCGTNの提案を却下した。

オフコムの報道官は「CGTNには何度も法令順守の機会を与えたが、同社は対応しなかった。英国での放送免許を取り消すことが適切だと考える」としている。

CGTNは英国の放送から即時排除される。同社には司法審査を請求する権利があり、将来的に再度免許を申請できる可能性もあるという。

英国では全てのテレビ局やラジオ局がオフコムから営業免許を取得する必要があり、公平性や正確性、プライバシー保護といったルールが適用される。オフコムは以前、CGTNが香港デモの報道で公平性の基準に再三違反したと判断していた。

CGTNは北京に本拠を置く放送局で、ケニアのナイロビと米首都ワシントン、英ロンドンに制作拠点を持つ。

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