ハンガリーのGKコーチ、移民や同性婚めぐる発言で独クラブから解雇 「言論の自由」問う声も
ハンガリーのシーヤールトー・ペーテル外務貿易相は7日、フェイスブックにペトリ氏の現役時代の画像を投稿。コメント欄で、欧州委員会の委員らをはじめとする域内のすべてのリベラル政治家は「言論の自由についてまともな教育を受けていない」と非難した。
続けて「ドイツで1人の男性が職を解かれた。移民と家族について意見を述べたのが理由だ」と記した。
欧州委員会はこれまでのところシーヤールトー氏の投稿に対してコメントしていない。
へルタはこの件について声明を出し、ペトリ氏の仕事に感謝を表明しつつ、インタビューでの同氏のコメントは寛容性や多様性に関するクラブの立場に反するものだとの認識を示した。
へルタのカーステン・シュミット最高経営責任者(CEO)は、ペトリ氏がこれまで同性愛嫌悪的もしくは外国人嫌悪的な行動を取ったことは一度もなかったと述べたうえで、コメントは全体を通じてへルタの価値観にそぐわないとの最終的な結論に至ったと説明した。
ペトリ氏はクラブの声明の中で、インタビューでの発言を悔やんでおり、クラブの決定を尊重すると述べた。
そのうえで「自分が同性愛嫌悪でも外国人嫌悪でもないことは強調しておきたい」「移民政策に関する発言を深く悔やんでおり、難民として欧州にわたってきたすべての人々に謝罪したい」と語った。