有力12クラブ、「スーパーリーグ」構想を発表 欧州サッカー
(CNN) 欧州の有力な12のサッカークラブが参加する「スーパーリーグ」の構想が発表された。スーパーリーグによって、欧州サッカーの風景が変わる可能性がある。
参加する12クラブが18日、共同で声明を発表した。12クラブは、イタリアのACミラン、インテル、ユベントスと、イングランドのアーセナル、チェルシー、リバプール、マンチェスター・シティー、マンチェスター・ユナイテッド、トットナム、スペインのアトレティコ・マドリード、バルセロナ、レアル・マドリード。
初のシーズン開幕前にさらに3チームが加わる見通し。
共同声明によれば、スーパーリーグに参加するクラブ数は最終的には20チームとなる。
共同声明は、世界的な新型コロナウイルスの流行によって、既存の欧州サッカーの経済モデルの不安定さが加速したと指摘。利害関係者との話し合いも欧州の競争の形態に関する根本的な問題の解決にはつながらなかったという。
マンチェスター・ユナイテッドの共同会長でスーパーリーグの副会長を務めるジョエル・グレーザー氏は、世界最高のクラブと選手がともにシーズンを通してプレーすることで、スーパーリーグは欧州サッカーの新たな章を切り開くと指摘。世界クラスの試合と施設を保証し、より広いサッカー界への財政的支援を高めるとしている。
国際サッカー連盟(FIFA)はスーパーリーグ構想を非難する声明を発表した。FIFAは、団結や包括性、完全性、公平な財政的再配分が中核的な原則だと指摘。そうした原則を尊重しない、国際的なサッカー界の構造の外にある閉ざされた欧州の分離したリーグは承認できないと述べた。
欧州サッカー連盟(UEFA)や、イングランド1部のプレミアリーグ、イングランドサッカー協会(FA)、ドイツサッカー協会などもスーパーリーグを非難する声明を発表した。