評価額は22億円! 貴重な野球トレカ類が競売に、 コロナで死去の米医師が収集
(CNN) 40年以上にわたって野球のトレーディングカードや、スポーツアイテムを熱心に収集していたフロリダ州タンパの医師のコレクションが、オークションにかけられることになった。出品される品々には1880年代にさかのぼるものもあり、評価額は総額で2000万ドル(約22億円)と見積もられている。
神経科医だったトーマス・ニューマンさんは、妻のナンシーさんによると、新型コロナウイルス感染症の合併症により、今年1月に死亡した。73歳だった。
トーマス・ニューマンさんと妻のナンシーさん/Courtesy Nancy Newman
ニューマンさんは数十年にわたり、野球カードを主として、スポーツにまつわるアイテムを収集。「お宝」を見つけ出して増え続ける収集品に加えるべく、イベントに駆け付けることさえあったという。ナンシーさんは、ニューマンさんがカード類を「紙で出来た赤ちゃんたち」と呼んでいたと話している。
コレクションには、極めて希少なカード類が含まれており、多くのアイテムはほぼ完全な状態を保っている。
トラックに積み込まれたニューマンさんのコレクション/Memory Lane Auctions
カリフォルニア州タスチンに本拠を置く競売会社「メモリーレーン・オークションズ」の代表者はプレスリリースで、「このコレクションに含まれるベーブ・ルースの1933年版カードの一つは、この種のものとしては最高のコンディションで知られており、あらゆるスポーツカードにおける520万ドル(約5億7000万円)という記録を破るとみている」と指摘。
ニューマンさんの収集品を取り扱う同社は、野球など1000点を超える古今のスポーツカードの他、ベーブ・ルースのサイン入りボールなどがコレクションに含まれているとしている。
インターネット上での公開オークションは、6月21日から7月10日までの予定で開催される。