リンゴ日報の強制捜査、メディア業界に危機感 香港の記者が証言

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リンゴ日報の強制捜査を受け、香港のメディア界全体に衝撃と危機感が広がっている

リンゴ日報の強制捜査を受け、香港のメディア界全体に衝撃と危機感が広がっている

ニューヨーク(CNN Business) 香港では先週、警官500人が地元紙「リンゴ日報」の編集室を強制捜査し、国家安全維持法(国安法)に基づき経営陣や編集幹部を逮捕した。これを受け、香港のメディア業界全体に危機感が広がった。

香港を拠点とする米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のエレーヌ・ユー記者は20日、CNNのメディア担当チーフ、ブライアン・ステルターに番組内で「今回の件は業界を震撼(しんかん)させた」と指摘。「今や非常に慎重な扱いが求められるようになった問題について、メディアがどう報じることができるのか、重要な新しい問いを提起している」と語った。

リンゴ日報の17日の発表によると、捜査では張剣虹・最高経営責任者(CEO)と周達権・最高執行責任者(COO)、羅偉光・編集長が逮捕され、国家安全保障を危険にさらす目的で外国勢力と共謀した罪に問われた。この罪状を定めた国安法は昨年導入された包括的な法律で、扇動や分離独立、中国政府に対する転覆行為を禁じている。

同紙がフェイスブック上でライブ配信した映像には、警官が職員に身元情報の提示を求め、デスクに戻るのを妨げる様子が映っている。

今回の逮捕と捜査は、リンゴ日報への締め付け強化の最新の事例となる。リンゴ日報は反中国政府を掲げるタブロイド紙で、香港メディアを取り巻く環境がますます敵対的になっていると多くの専門家が指摘する中、メディアの自由の代名詞的存在になってきた。

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