一家心中自爆で両脚切断、ベトナム生まれの米代表選手が受け取った「ギフト」
(CNN) ヘーブン・シェパード選手(18)がこれまでの人生を振り返るとき、自分が生きているのは奇跡だったと思わずにはいられない。
米代表として東京パラリンピックの水泳競技に出場したシェパード選手は、200メートル個人メドレーで5位に入賞した。
「水着を着け、見回して、『体のほかの部分に傷痕はない。ただ両脚だけ』と感じる」。シェパード選手はCNNのインタビューにそう語った。
生後14カ月の時に両親が爆発で死亡。自身は生き延びたが、両脚を失った。
「私はベトナムで生まれた。両親は不倫していて私が生まれた」とシェパード選手は説明する。「ベトナムでは女性が夫と離婚することができない。だから2人は自分たちが置かれた状況を考えて、一家心中するのが一番いいと思った」
「2人は爆弾を自分たちにくくり付けて、私を抱いた。私は40フィート(約12メートル)吹き飛ばされて、両脚にダメージを負った」