W杯予選のブラジル―アルゼンチン戦、開始直後に打ち切り 選手のコロナ制限違反で
(CNN) サッカーのワールドカップ(W杯)南米予選は5日、サンパウロで開催されたブラジル対アルゼンチンの試合が開始後わずか数分で打ち切られた。アルゼンチン代表の選手らが新型コロナウイルス感染対策の入国制限に違反したとして、ピッチ上から連行された。
ブラジルの国家衛生監督庁(ANVISA)は、アルゼンチン選手4人がブラジル入国時に直近14日の英国滞在を申告しなかったとして、出場を阻止するために連邦警察の協力を要請した。
ブラジル当局は感染対策のルールとして、14日以内に英国を訪れた渡航者の入国を禁止している。
ANVISAは声明で「この状況を重大な保健上のリスクと考え、地元保健当局に選手たちの隔離を即刻決定するよう勧告した」と述べた。
現地のCNN提携局によると、ANVISAは英イングランドのプレミアリーグでプレーするアルゼンチン代表選手4人の強制送還を求めた。
南米サッカー連盟(CONMEBOL)は、審判の判断で試合が打ち切られたとツイート。国際サッカー連盟(FIFA)もツイッター上で打ち切りを確認した。
アルゼンチンサッカー協会(AFA)のタピア会長は、突然の中断を遺憾とする声明を出した。同国代表チームのスカローニ監督は「何が起きたか、起きなかったかにかかわらず、あの時点での介入は適切でなかった」「選手たちが試合に出場できないとは全く知らされていなかった。私たちもブラジル代表も試合を望んでいた」と述べた。