ザ・ローリング・ストーンズ、「ブラウン・シュガー」の演奏を段階的に取りやめ

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ステージに立つザ・ローリング・ストーンズ=9月26日、米ミズーリ州セントルイス/Kamil Krzaczynski/AFP/Getty Images

ステージに立つザ・ローリング・ストーンズ=9月26日、米ミズーリ州セントルイス/Kamil Krzaczynski/AFP/Getty Images

(CNN) 英ロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」はこのほど、往年の名曲「ブラウン・シュガー」の演奏を段階的に取りやめていることを明らかにした。同曲は奴隷に関する歌詞で始まり、黒人女性を性的対象として扱う内容を含む。

ミック・ジャガーさんは米紙ロサンゼルス・タイムズに対し、コンサートの演奏曲目からブラウン・シュガーを徐々に外してきたことを説明。「1970年から毎晩『ブラウン・シュガー』を演奏してきたが、『しばらくあの曲を外して様子を見よう』と思うことが時々ある」と語った。ただ、「また戻すかもしれない」とも言い添えた。

キース・リチャーズさんも同紙に対し、将来的に何らかのバージョンで同曲を演奏できることを望むと語った。

リチャーズさんは「彼らはこれが奴隷制の恐怖について歌った曲だということを理解していなかったのだろうか。それなのに彼らはこの曲を葬ろうとしている。今はこのゴタゴタに関わりたくない」と不満も示し、「いつか栄光ある形でこの曲を復活させることができればと思う」と話している。

71年発表のブラウン・シュガーは歌詞の冒頭で、奴隷として売られ真夜中にムチで打たれる女性に言及。サビの部分には黒人女性を「ブラウン・シュガー」と形容し、「君は何でそんなにおいしいんだ」と問いかけるくだりもある。

この曲を批判する人は長年、暴力的で紋切り型の黒人女性描写を非難してきた。

ジャガーさん自身、95年に行われた米誌ローリング・ストーンのインタビューで、「現在であれば絶対この曲は書かない」「おそらく自己検閲するだろう」と語っていた。

ローリング・ストーンズは現在ツアー中で、11月までの日程で北米の都市を回っている。8月にバンドの元ドラマーのチャーリー・ワッツさんが死去して以来、ツアーは初めて。

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