アフガン女子サッカーのユースチーム、英国に移住へ
(CNN) 英国政府は17日までに、アフガニスタンの女子サッカーのユースチームの選手や近親の家族計130人にビザ(入国査証)を発給し、英国への移住を認める方針を明らかにした。
10代が大半の選手35人とその家族となっている。今回の英国移住を支援した同国の慈善団体「ROKIT財団」によると、これら選手は今年8月、首都カブールからの空路での国外退避の機会を逸していたという。
英政府報道官はビザ発給の最終的な詰めを進めているとした。発給後、直ちにパキスタンから英国へ向かう予定。内務省は付与するビザの種類には触れなかった。
英政府は8月、イスラム主義勢力タリバンの迫害の危機に直面するアフガン国民に向けた移住計画を発表。女性、少女や宗教的な少数派を優先し、今後5年間で2万人を迎え入れるとした。
ROKIT財団によると、選手らはアフガン内の一部の協力者の支援を得て、少人数に分かれてパキスタンとの国境線に到達。全員がこの困難で危険な移動をやり遂げたという。
パキスタンは選手と家族に30日間の暫定ビザを供与。英国のビザを申請する前にはラホールへ移っていた。
財団は英国内でも教育の機会提供などを含めた支援を続けるとした。これら選手に強い関心を示している複数の英女子プロサッカークラブの選抜試験を受けさせる手助けもするという。