米国務省、「多方面で進展」 タリバンとの会談受け
(CNN) 米国務省のプライス報道官は12日、アフガニスタンで実権を握ったイスラム主義勢力タリバンとカタールの首都ドーハで行った会談を受けて、多方面で進展があったと述べた。
プライス報道官は、「人道支援の問題について生産的な議論が行われた」と述べた。支援の要望に関して、一定の合意もみられたという。
バイデン米政権は、アフガンでの人道危機への懸念が強まるなか、アフガンの人々に対して直接支援を提供する考えを明らかにしている。アフガンでは医療体制が揺らぎ、経済も破たん寸前の状態にある。
主要20カ国・地域(G20)は12日、アフガン情勢をめぐり会談を行い、そうした破たんを免れるために早急な行動が必要だと警告した。欧州連合(EU)は追加で8億ドル(約900億円)の支援を発表した。
バイデン大統領は会談後、ツイッターへの投稿で、国際社会と緊密に連携し、外交的、人道的、経済的な方法を通じて、アフガンの状況に対処し、アフガンの人々を支援すると述べた。
プライス報道官によれば、米国はドーハでタリバン側の代表団と複数回にわたって協議を行っており、その中には欧州の当局者との合同会議も含まれている。すべての協議で中心的な議題となっているのは人道支援だという。