シーア派モスクで自爆攻撃、32人死亡 アフガン南部
(CNN) アフガニスタン南部カンダハルにあるイスラム教シーア派のモスク(礼拝所)で15日、金曜礼拝の最中に自爆攻撃が発生した。国営バフタル通信の同日の報道によると、これにより32人が死亡、少なくとも68人が負傷した。
シーア派モスクでの金曜礼拝を狙った襲撃が起きるのは2週連続。アフガン人の半数超はイスラム教スンニ派の信仰を実践している。
バフタル通信はツイッターで、この日午後、カンダハルにあるシーア派モスクの内部で3回の連続爆発が発生したと伝えた。
過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のメディア部門、アマク通信の声明によると、ISISの分派組織「ISIS―K」が犯行を主張した。アマク通信の声明では、「イスラム国の戦闘員」2人が警備員を殺害してモスク内部に侵入し、礼拝者の間で自爆したとしている。
CNNはこれらの主張を独自に確認できていない。
ISIS―Kは今月8日に北部クンドゥズ州のシーア派モスクで起きた自爆攻撃と、その数日前にカブール中心部のモスクで起きた攻撃についても犯行を主張していた。
国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)はツイッターで、「宗教施設や礼拝者を狙った今回の残忍な犯行を非難する。関与した者は責任を問われる必要がある」と述べた。
アフガンの実権を握ったイスラム主義勢力タリバンの報道官も声明で事件を非難し、実行犯を「裁きにかける」と表明した。