アメフト部ヘッドコーチ、ワクチン拒んで解雇 米ワシントン州立大学
(CNN) 米ワシントン州立大学は18日、アメリカンフットボール部のヘッドコーチとアシスタントコーチ4人が、州の新型コロナウイルスワクチン接種義務付けに従わなかったために解雇されると発表した。
発表によると、ヘッドコーチのニック・ロロビッチ氏は、州知事が定めた条件により、職務を遂行することができなくなった。今後はディフェンスコーディネーターのジェイク・ディカート氏がヘッドコーチ代行を務める。
リッキー・ロゴ氏などアシスタントコーチ4人も解雇される。
同大体育会のパット・チャン会長は声明を発表し、「我々のフットボールプログラムにとって残念な日になった」「我々がチームの若者の健康と幸福を最優先する姿勢は変わらない」と強調した。
ワシントン州のジェイ・インスリー知事は18日を期限として、州職員の大半にワクチン接種完了を義務付けていた。
ロロビッチ氏は7月にSNSへの投稿で、自身の判断で新型コロナのワクチンを接種しないことを選択したと説明していた。理由は明らかにしなかったが、「新型コロナウイルスワクチンについては、我々のコーチやスタッフ、学生選手を含め、各自がそれぞれ自分で判断できることを尊重する」とした。
同氏は2020年1月14日、同大アメリカンフットボール部の33代目のヘッドコーチに就任した。昨シーズンの成績は1勝3敗、今シーズンは4勝3敗としている。
16日には試合後の記者会見で、次週も同チームのヘッドコーチでいられるかどうか分かるかと質問され、「分からない」と返答。例外申請に関する指示があったかどうかという質問については、電子メールを待っているところだと答えていた。