ケンタッキーダービー1位入線のメディーナスピリットが急死、調教会場で

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今年のケンタッキーダービーで1位入線を果たしたメディーナスピリットが急死した/Tim Nwachukwu/Getty Images

今年のケンタッキーダービーで1位入線を果たしたメディーナスピリットが急死した/Tim Nwachukwu/Getty Images

(CNN) 米競馬のケンタッキーダービーで今年1位入線を果たしたメディーナスピリット(3歳牡馬)が6日、カリフォルニア州南部の競馬場で急死した。同州競馬委員会(CHRB)が明らかにした。

CHRBがCNNに明かしたところによると、メディーナスピリットは調教を終えようとした際、ゴールライン付近で崩れ落ち即死した。

調教会場となったサンタアニタパーク競馬場は声明で、現場で手当てを行った獣医師のチームによると、急死の原因はおそらく心臓関連の事象とみられると明らかにした。

ボブ・バファート調教師もメディーナスピリットの死を確認し、調教後に心臓発作で死んだとの見方を示した。ただ、CHRBは検視と毒物検査の完了を待って死因を確定する方針。

バファート氏の声明で「厩舎(きゅうしゃ)全体が訃報(ふほう)に打ちひしがれている」と述べ、「メディーナスピリットは偉大なチャンピオンであり、全員から愛される家族の一員だった」とその死を悼んだ。

メディーナスピリットは見る人を興奮させる競走馬だったが、今年前半に米国で競馬界最大規模の論争の的になっていた。

ケンタッキーダービーで1位入線を果たしたメディーナスピリットは、レース後の薬物検査で陽性が判明。合法的ではあるがレース当日の馬体への残留が禁止される薬物の検出が確認され、バファート調教師はチャーチルダウンズ競馬場での出走を2年間禁止される処分を受けた。

バファート氏はその後、皮膚炎の治療に使われる軟膏(なんこう)が陽性反応を引き起こしたと主張する声明を発表していた。

ケンタッキー州競馬委員会は検査結果に関する調査は継続中だとしつつ、メディーナスピリットをたたえた。

メディーナスピリットはケンタッキーダービー後に4回出走し、プリークネスステークスで3着、カリフォルニア州でのレース2戦で1着、11月上旬のブリーダーズカップ・クラシックで2着の成績を残した。生涯戦績は10戦5勝。

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