ブラジル大統領、ディカプリオ氏のアマゾン森林保護を訴えるツイートに激怒
(CNN) ブラジルのボルソナーロ大統領は、アマゾンの環境保護の重要性について発言した米人気俳優レオナルド・ディカプリオ氏に対し「口をつぐんだ方がいい」と怒りをあらわにした。
ボルソナーロ氏が大統領に就任して環境保護を弱体化して以来、同国の熱帯雨林では伐採が深刻化している。
ボルソナーロ氏は3日、大統領官邸前に集まった支持者らに「ブラジルのアグリビジネスがなければ世界は飢えてしまうと言ったのは、まさに世界貿易機関(WTO)のトップだったことをディカプリオは知らなければならない。ディカプリオは無意味なことを話さず黙っていた方がいい」と語った。
ボルソナーロ氏の批判は、環境・気候活動家として知られるディカプリオ氏がここ数日、一連のツイートでブラジルの若者たちに10月の選挙での投票を呼びかけたことを受けてのものだ。
Brazil is home to the Amazon and other ecosystems critical to climate change.
— Leonardo DiCaprio (@LeoDiCaprio) April 28, 2022
What happens there matters to us all and youth voting is key in driving change for a healthy planet. For more on voter registration in Brazil before May 4, visit https://t.co/0mKrfxLdRR #tiraotitulohoje
「ブラジルは気候変動にとって重要なアマゾンや生態系の故郷だ。そこで何が起きているかは私たち全員にとって重要であり、健全な地球のために変化を促すには若者の投票が鍵となる」とディカプリオ氏は先週ツイートした。
そして、投票のための登録方法を説明しているウェブサイトを案内し、詳細を求めるよう若者に呼びかけた。
その翌日、ボルソナーロ氏はディカプリオ氏のツイートを引用し、「レオ、あなたのサポートに感謝する! 次の選挙では全国民が投票することが本当に重要だ。アマゾンの主権を維持したいのか、それとも特別な外国の利益に奉仕するペテン師に支配されたいのか、国民が決める」と述べた。
ブラジルでは16〜18歳は投票が義務づけられていない。10月の大統領選挙では、当地の多くのアーティストや著名人が登録と投票を呼びかけている。