問題発言連発のカニエ・ウェスト、アディダスなど各社が相次ぎ契約解消
ウェスト氏は、契約違反を理由にギャップとの2年契約も9月に解消していた。弁護士を通じてウェスト氏は、ギャップがYeezyブランドの店を開店せず、予定通りにウェスト氏の商品を販売しなかったと主張、「協力関係を打ち切る以外に選択肢はなかった」と説明している。
ギャップ側も、社内メールでウェスト氏との契約を打ち切ったことを確認した。既存の商品は販売を続けると当初は説明していたが、25日になってその決定を覆した。
SNS大手メタ(フェイスブック)は、規定違反を理由にウェスト氏のアカウントからコンテンツを削除したと述べ、同氏のアカウントは今月7日に制限がかけられたことも明らかにした。メタは問題のコンテンツの内容を明らかにしていないものの、ウェスト氏は反ユダヤ主義的と批判される内容を投稿していた。
その後、ウェスト氏は2年近く遠ざかっていたツイッターに復帰した。
しかしツイッターも、今月8日に反ユダヤ的なツイートが投稿されたことを受け、ウェスト氏のアカウントを凍結した。
削除されたツイートは、「ユダヤ人にデスコン3を」「あんた方はオレをもてあそんで、自分たちの意に沿わない相手は誰であろうとのけ者にしようとした」などの内容だった。
高級ブランドのバレンシアガも、ウェスト氏の反ユダヤ発言がダメ押しとなり、このほど契約を打ち切った。
ウェスト氏とバレンシアガ、ギャップがコラボした「Yeezy Gap」シリーズは今年の大人気商品となっていた。
大手芸能プロダクションのクリエイティブ・アーティスト・エージェンシーは24日、ウェスト氏はもう同事務所に所属していないと説明した。