カニエ・ウェスト、フォーブス誌の長者番付から外れる 契約打ち切り相次ぎ
ニューヨーク(CNN Business) 米人気ラッパーのカニエ・ウェスト氏(現在は「イェ」に改名)が、米経済誌フォーブスによる保有資産10億ドル(約1480億円)以上の富豪ランキング、「世界長者番付」から外れた。
フォーブスが25日に発表したところによると、同氏の純資産は、これまで15億ドルに上っていたとみられる独スポーツ用品大手アディダスとの契約打ち切りで、4億ドルまで減少した。
同氏は最近、反ユダヤ的な発言を繰り返したり、米白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」に関連するスローガンのTシャツを着たりした問題をめぐり、アディダスのほかにバレンシアガ、ギャップなど大手ファッションブランドとの提携も解消されていた。
残る4億ドルの内訳は不動産や現金、楽曲の著作権と、元妻の女優、キム・カーダシアン氏が設立した下着ブランドの株式5%とされる。
米ラッパーのカニエ・ウェスト氏がフォーブスの「世界長者番付」から外れた/Jean-Baptiste Lacroix/AFP/Getty Images
ただし同氏は、フォーブスが自身の資産を過小評価していると、かねて不満を示してきた。保有資産が10億ドルを突破したとしてランキング入りした2020年には、同誌に「10億ではなく33億ドルだ」というメッセージを送り付けた。推定20億ドルとされた今年の資産総額についても、実際は約70億ドルに上り、アディダスとの契約は43億ドルの規模だと主張していた。