映画「エクソシスト」のウィリアム・フリードキン監督が死去、87歳
(CNN) 「フレンチ・コネクション」や「エクソシスト」など1970年代を代表する映画を手掛けた米国のウィリアム・フリードキン監督が死去した。妻で米パラマウント・ピクチャーズ元最高経営責任者(CEO)のシェリー・ランシングさんが7日、米誌ハリウッド・リポーターに明らかにした。
87歳だった。
フリードキン氏は1972年の「フレンチ・コネクション」でアカデミー監督賞を受賞。2年後にはオカルトホラー映画の「エクソシスト」で再び同賞にノミネートされた。「エクソシスト」はジャンルの枠に収まらないヒット作となり、アカデミー賞10部門にノミネート、2部門で受賞する成功を収めた。
フリードキン氏が初めて監督を務めたのは65年のテレビ映画「The Bold Men(原題)」だが、黄金期の幕開けとなったのは、同性愛のテーマを掘り下げ今なお時代に先駆けた作品と考えられている70年代の「真夜中のパーティー」だった。
ウィリアム・フリードキン監督=2011年9月/Joel Ryan/AP
他の主要作品としては「クルージング」(80年)や「L.A.大捜査線/狼たちの街」(85年)がある。「BUG/バグ」(2006年)や「英雄の条件」(00年)といった作品でも監督を務めた。
直近の監督作品は17年の「The Devil and Father Amort(原題)」。映画情報サイトのIMDbによると、未公開の作品も一つある。
私生活では4回の結婚を経験した。1977から79年までフランスの女優ジャンヌ・モローさん、82年から85年まで英女優レスリー・アン・ダウンさん、87年から90年まで放送ジャーナリストのケリー・ラングさんと結婚生活を送り、91年に結婚したランシングさんとは亡くなるまで一緒だった。