映画「バービー」世界興行収入10億ドル突破、女性監督作品で初

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映画「バービー」の世界興行収入が、公開から3週目で推定10億3000万ドル(約1460億円)を記録した/Warner Bros. Pictures

映画「バービー」の世界興行収入が、公開から3週目で推定10億3000万ドル(約1460億円)を記録した/Warner Bros. Pictures

ニューヨーク(CNN) グレタ・ガーウィグ監督の映画「バービー」の世界興行収入が、公開から3週目で推定10億3000万ドル(約1460億円)を記録した。配給会社のワーナー・ブラザースが明らかにした。女性監督が単独で手がけた映画が10億ドルを突破したのは初めて。

バービーは、同じ日に公開された映画「オッペンハイマー」と合わせて「バーベンハイマー」と呼ばれる現象を巻き起こしており、好業績は予想外ではなかった。

調査会社コムスコアのメディアアナリストは「バービーとバーベンハイマー現象は、予想外だったという点で前例がない」と解説する。インフレ調整なしで10億ドルの大台に乗った作品は、映画史上およそ50本にとどまるという。

映画興行収入集計サイトによると、バービーの成功は世界市場に牽引(けんいん)されており、英国、メキシコ、オーストラリアといった市場では公開以来、毎週末の興行成績が首位を維持している。世界で2番目の市場規模をもつ中国でも好調が続く。

専門家によれば、中国では「トランスフォーマー」のようなフランチャイズ映画が観客受けする傾向がある。バービーも同じように玩具を題材にしているものの、中国でバービー人形は米国のように世代を越えて愛されているわけではない。

それでも何百という国の子どもたちがバービー人形と共に育っており、この映画はバービー好きとバービー嫌いの両方にアピールすることで、その知名度を巧みに利用したと専門家は分析する。さらに、ジェンダーの役割や国境を問わない女性の活躍に関する文化的会話にまで踏み込んだと評価している。

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