肌の色が違う娘を連れた母、機内で人身売買を疑われ航空会社を提訴 米
(CNN) 米サウスウエスト航空機に黒人の娘を連れて搭乗した白人の母親が、機内で人身売買を疑われて通報され、精神的苦痛を受けたとして、同航空に損害賠償を求める訴えを起こした。
3日に提出された訴状によると、母親は2021年10月、兄弟の葬儀に参列するため、10歳の娘を連れてカリフォルニア州からコロラド州デンバー行きの便に搭乗した。母親は白人だが、黒人の父親との間に生まれた娘は黒人の外見を持つ。
母子の肌の色が違ったことから、飛行中にサウスウエスト航空の従業員がデンバー警察に連絡し、子どもの人身売買が疑われると通報した。
母親は到着後に長時間、警察の事情聴取を受け、この間に娘はショックで泣き出してしまった。最終的に疑いは晴れたものの、母子は極度の精神的苦痛を受けたという。
母親は昨年、CNNとのインタビューで、サウスウエスト航空に書面での謝罪やチケット代の全額返金を求めたメールを公開していた。
同航空の報道担当者は21年11月、CNNへのコメントで、内部調査を進めていると報告。「わが社の従業員は、人身売買について徹底した訓練を受けている」と説明していた。