ミュージカル「天安門」主演俳優、中国公演中に突然の降板表明
同ミュージカルの制作にかかわった天安門の民主化運動指導者、ウーアルカイシ氏は、パイザーの降板について「降板の理由は『創造性の違い』ではなく、単純な恐怖だと思う。中国当局から圧力がかかった」と推測。「天安門に関する情報の検閲を30年あまり続けた今も、中国政府は自分たちの残虐行為に対する言及を極端に恐れている」と指摘した。
ミュージカルはオリジナルのロックソングを89年に天安門で流れた抗議の歌へのオマージュとして使用。学生が率いるデモを背景にラブストーリーを織り込んだ。
同ミュージカルのリードプロデューサー、ジェイソン・ローズ氏は、公演は予定通りに10月から行うと表明。「この物語は語り続けなければならない。検閲や圧力がこの日を制することはない。自由を愛する者たちの勇気をたたえる我々が制する」と力を込めた。