サッカーのパレスチナ代表、アジア杯で初勝利 決勝T進出へ
(CNN) カタールで開催されているサッカーのアジアカップは、23日のグループC最終節でパレスチナ代表が香港代表を3―0で破り、今大会初の勝利を収めた。
決勝トーナメントには各グループの3位チームのうち、上位4チームが進出する。パレスチナ代表はCグループ3位として突破条件を満たすことが確定した。
香港戦ではFWオデイ・ダバー選手が2ゴールを挙げ、その間にFWザイド・クンバール選手がヘディングシュートを決めた。
パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍とイスラム組織ハマスの衝突が続き、人道危機が深刻化するなかでの歴史的勝利となった。
スタジアムでパレスチナ代表を応援する人々/Thaier Al-Sudani/Reuters
客席では6500人のパレスチナ側サポーターが始終大きな声援を送り、試合終了のホイッスルとともに選手たちがうれし涙を見せた。ガザ生まれのDFモハメド・サレハ選手も泣きながらひざまずき、芝に顔を埋めていた。
パレスチナ代表チームのマクラム・ダブブ監督は試合後のコメントで勝利を祝い、「選手たちに感謝を伝えたい。きょうの英雄たちだ」と語った。