宮崎駿監督が2度目のアカデミー賞、国内でも喜びの声
スタジオジブリが1985年に誕生して以来、宮崎監督は日本の最も影響力のある文化的なアイコンとなった。
「となりのトトロ」や「ハウルの動く城」といった代表作の多くは、民間伝承の幻想的な要素と魔法や精神性を融合させつつ、死や葛藤、思春期といった深く複雑な問題に取り組んでいる。
NHKの報道によれば、プロデューサーの鈴木敏夫氏が受賞後、宮崎監督に電話をかけ、「おめでとうございます」と伝えたところ、「お互いさまです」との返事があったという。
記者会見で話をするプロデューサーの鈴木敏夫氏=11日、ロサンゼルス/Richard A. Brooks/AFP/Getty Images
日本にとってのもう一つの大きな出来事は「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」が視覚効果賞を受賞したことだ。ゴジラのシリーズは誕生から70年がたつが、アカデミー賞を受賞したのは初めて。
ゴジラは1作目が54年に公開されて以来、何世代にもわたり映画製作者が映画ファンに大きな影響を与えてきた。
それ以降に公開された数十作にわたるゴジラ映画の多くは、環境災害や唯一の被爆国としての日本の経験がテーマとなっている。
ゴジラの製作に携わったスタッフもアカデミー賞受賞に感激したようだ。
エフェクトアーティストの野島達司氏はX(旧ツイッター)に、たくさんの「!」とともに、「オスカーゲットーーーーーーーーうわーーーーーーーーー」と投稿した。
ゴジラの山崎貴監督は、自身のキャリアは「スター・ウォーズ」と「未知との遭遇」を見た衝撃から始まったと振り返り、ハリウッドから遠く離れたものにとって、アカデミー賞の舞台に立つことさえ手の届かないものに思えたものの、今回の受賞が全員にチャンスがあることの証しだと喜びを語った。