試合中のコートで動けなくなったハト、審判が救出 全仏オープン
(CNN) フランスで開かれているテニスの全仏オープンで、試合中にコートに飛来して動けなくなったハトを審判が見つけて保護する出来事があった。
ダニル・メドベージェフとトマーシュ・マハツが対戦した1日の男子シングルス3回戦。第4セットで1羽のハトが赤土のクレーコートに着地した。ロイター通信によると、ハトは羽をばたつかせていたが、飛べない様子だった。
これを見たダミアン・デュムソワ審判が、ハトをタオルでくるんで抱え上げ、コートから救出した。
ハトはコートから救出された/Lisi Niesner/REUTERS/REUTERS
試合はメドベージェフが勝利してベスト16に進出した。試合後の記者会見でメドベージェフは「あの鳥が大丈夫だといいんだけれど。具合が悪そうに見えた」「多分翼に何かあったんだと思う」とコメント。「でも、おかげで一息つく時間ができた。完璧だった。自分にとってはいい瞬間だった」と振り返った。
ハトについては「審判はいい仕事をした。とても優しかった。大切なことだと思う。あの鳥が病院に連れて行かれて元気になることを願う。あとでどうなったか尋ねなければ」と話している。
ハトは飛べない様子だった/Susan Mullane/USA Today Sports/Reuters
世界ランキング5位のメドベージェフは、7─6(7―4)、7─5、1─6、6─4でマハツに勝利した。4回戦はアレックス・デミノーと対戦する。