レアル選手への人種差別発言、ファン3人に禁錮8カ月 スペイン

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昨年、試合中に人種差別的な発言の標的となったレアル・マドリードのビニシウス選手/Aitor Alcalde/Getty Images

昨年、試合中に人種差別的な発言の標的となったレアル・マドリードのビニシウス選手/Aitor Alcalde/Getty Images

(CNN) スペインサッカー1部リーグのレアル・マドリードに所属するビニシウス・ジュニオール選手への人種差別的な発言とジェスチャーをめぐり、サポーター3人に禁錮8カ月の刑が言い渡された。

スペイン東部バレンシアの裁判所が10日に量刑を言い渡した。

3人はさらに今後2年、国内でサッカー試合のスタジアムに入ることを禁じられ、訴訟費用を負担するよう命じられた。

弁護側は刑の執行猶予を求め、検察側もこれに反論しなかった。判事が後日、判断を下す。

リーグ本部は声明で、スペインでこのような有罪判決が下されるのは初めてだと指摘した。

ビニシウス選手はSNSへの投稿で、これまで多くの人から「無視しなさい」「戦ってもむだだ」「ただサッカーをしていればいい」と言われたことを振り返り、「私は人種差別の犠牲者でなく、差別主義者を責める側に立つ。この判決は私のためでなく、すべての黒人のため」「ほかの差別主義者たちも恐れ、恥じ、陰に隠れるがいい。さもなければ私がやっつける」と力説。有罪判決を勝ち取るまでのリーグやレアル・マドリードの協力に感謝すると述べた。

レアル・マドリードは声明で「3人の被告は刑事責任を認め、ビニシウス選手とレアル・マドリードのほか、自分たちの行動で傷ついたすべての人々に向けた謝罪文を公開した」「反省を示すだけでなく、試合の場からあらゆる形の人種差別や不寛容が排除されるよう呼び掛けた」と強調した。

国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長も、判決を「前向きの一歩」と歓迎する声明を出した。

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