セリーヌ・ディオンさん、ドキュメンタリー上映会で「希望」を語る
(CNN) カナダ出身の人気歌手で難病の「スティッフパーソン症候群(SPS)」を公表しているセリーヌ・ディオンさんが17日、闘病生活を追ったドキュメンタリーの上映会で登壇し、未来に希望が持てるようになったと話した。
ドキュメンタリーのタイトルは「アイ・アム セリーヌ・ディオン~病との闘いの中で~」。25日からアマゾンプライムビデオで配信される。上映会はニューヨークで開催され、ロサンゼルスのイベントでも実況配信された。
ディオンさんはスピーチで、病との闘いに希望を見いだす助けになった一人として、神経科医のアマンダ・ピケ博士の名前を挙げた。「私の大きな力となり、病のなぞを解いてくれた」「症状に対処し、治療する道を見つけるうえで、とても重要な結果をもたらしてくれた。私の恐れを希望に替えてくれた」と話した。
米国立神経疾患・脳卒中研究所によると、SPSはまれにみられる神経性疾患で、脳や脊髄(せきずい)に影響を及ぼす。ディオンさんは2022年に診断を公表し、ツアーやライブの活動を休止していた。
スピーチでは客席を見渡し、「ここ数年のうちで断トツに多い観客」とジョークを飛ばした。
3人の息子たちから毎日「愛と応援」をもらっていると感謝の言葉を送り、ファンに向けて「皆さんの存在は計り知れない贈り物。決して尽きることのない愛と応援が、私をこの場所に連れてきてくれた」と語り掛けた。
さらに涙を浮かべながら、「私の旅に寄り添ってくださる皆さんに、心から感謝します。この作品は一人ひとりへのラブレター。またすぐにお会いできることを願っています」と話した。