英探検家シャクルトンの船、カナダ沖の海底で見つかる

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17時間の捜索の後、ソナー設備を駆使して発見されたクエスト号の画像/Canadian Geographic/Handout/Reuters

17時間の捜索の後、ソナー設備を駆使して発見されたクエスト号の画像/Canadian Geographic/Handout/Reuters

(CNN) 著名な英国人探検家のアーネスト・シャクルトンが乗船していたクエスト号がカナダの沖合約27キロの海底で、ほぼ無傷の状態で発見された。王立カナダ地理学会が12日、発表した。

シャクルトンは1922年1月、クエスト号に乗船中、心臓発作を起こして亡くなった。専門家によれば、クエスト号には冒険の歴史だけでなく、探検の際に見つかった遺物も残されている可能性がある。クエスト号は62年に沈没していた。

カナダ地理学会のジョン・ガイガー最高経営責任者(CEO)は、クエスト号の発見はシャクルトンの驚くべき物語の最終章のひとつだと述べた。

調査団は今月9日、約44キロを17時間かけて捜索した後、ソナー装置によってクエスト号を発見した。調査団を率いた海洋科学者のデービッド・マーンズ氏によれば、クエスト号の発見の前、最適な海域を特定するため数カ月にわたる調査と分析を行った。

1921年9月、ロンドンの港を出発するクエスト号に乗り込んだシャクルトン/Central Press/Hulton Archive/Getty Images
1921年9月、ロンドンの港を出発するクエスト号に乗り込んだシャクルトン/Central Press/Hulton Archive/Getty Images

シャクルトンは自身にとって4度目となる南極探検の途中、南大西洋のサウスジョージア島の沖合に停泊中、47歳で死亡した。シャクルトンは同地に埋葬され、残ったメンバーは探検を完遂しようと航海を続けた。英ロンドン自然史博物館によれば、厚い氷に阻まれて航海を完了させることができず、クエスト号は南アフリカのケープタウンに戻った。

クエスト号はその後、ノルウェーの会社に売却され、何度か探検に使われた後、アザラシ漁に使われるようになった。クエスト号は62年5月、カナダのラブラドル海で氷に衝突し沈没した

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