中国競泳選手のドーピング問題、米政府が刑事捜査を開始 AP通信

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東京五輪で競技会場となった東京アクアティクスセンターのプール=2021年7月29日/Attila Kisbenedek/AFP/Getty Images

東京五輪で競技会場となった東京アクアティクスセンターのプール=2021年7月29日/Attila Kisbenedek/AFP/Getty Images

(CNN) AP通信によると、世界水泳連盟は、ブレント・ノビツキー事務局長が中国人競泳選手23人の絡むドーピング問題の刑事捜査で証言を命じられたと明らかにした。23人の選手は2021年にドーピング検査で陽性となったものの東京五輪への出場を許可され、メダルを獲得していた。

世界水泳連盟はノビツキー氏が召喚状を受け取ったと説明。「政府側との面会のスケジュール調整を進めている。これにより、大陪審で証言する必要性はなくなる可能性が高い」との見方を示した。

米紙ニューヨーク・タイムズがドイツ公共放送(ARD)と協力して公表した報告書によると、中国人水泳選手23人は21年東京五輪の数カ月前、禁止されている運動能力向上物質「トリメタジジン」の陽性反応を示した。

この23人のうち、11人は今年のパリ五輪に参加する予定。

中国の反ドーピング機関は23人の選手について、21年の国内競泳大会で「極めて微量」のトリメタジジンの陽性反応が出たとしている。トリメタジジンは耐久力を向上させる可能性があり、14年以降は世界反ドーピング機関(WADA)によって禁止されている。ただWADAは、気付かないうちに薬物にさらされた選手に責任はないとの判断を下した。
  
中国問題を扱う米下院特別委員会は5月、連邦捜査局(FBI)と司法省に対し、20年の法律に基づき本件の捜査の開始するよう命じた。同法は国際大会で選手のドーピングを手助けした者の刑事訴追を許可する内容で、開催地が米国でない場合も適用される。

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