米俳優ジェームズ・アール・ジョーンズさん死去、93歳 ダース・ベイダーの声
(CNN) 米国の俳優で、「スター・ウォーズ」シリーズのダース・ベイダーや「ライオン・キング」のムファサの声優などとして知られたジェームズ・アール・ジョーンズさんが9日、死去した。93歳だった。ジョーンズさんの代理人が明らかにした。死因は明らかにされていない。
ジョーンズさんは威厳や脅威を瞬時に伝える深みのある低い声で知られた。
米ウォルト・ディズニーのアイガー最高経営責任者(CEO)は声明で、「ムファサの穏やかな英知から、ダース・ベイダーの脅威にいたるまで、ジェームズ・アール・ジョーンズさんは映画史上最も偉大な登場人物の声を演じた」と述べた。
ジョーンズさんは1931年に南部ミシシッピ州で生まれた。
ジョーンズさんが5歳のときに一家はミシシッピ州からミシガン州に引っ越した。これが痛手となり、吃音(きつおん)を発症するきっかけとなった。話すことへの恐怖から高校に入学するまで、ほとんど口がきけなくなったが、高校では詩の先生が詩を声に出して読むように勧め、吃音の克服を手伝ってくれたという。
ジョーンズさんはミシガン大学で演劇を学ぶなどし、ニューヨークに移るとすぐにシェークスピアの舞台で主役を演じるようになった。70年代半ばまでには映画やテレビで着実に仕事をこなし、それ以降も50年間にわたり活躍した。
出演した映画は「コナン・ザ・グレート」「星の王子 ニューヨークへ行く」「フィールド・オブ・ドリームス」「レッド・オクトーバーを追え!」など。
CNNの番組間に流れる「ジス・イズ・CNN」のナレーションも行っていた。