全豪オープン出場の大坂選手、米ロサンゼルスの自宅近くに山火事迫る
(CNN) テニスの全豪オープンに出場している大坂なおみ選手が、米ロサンゼルスの自宅近くに山火事が迫っていることを明らかにした。
大坂選手は13日に行われた1回戦でキャロリン・ガルシア選手(フランス)と対戦して勝利。しかしタイトル獲得以上に気になっていたのはロサンゼルスの自宅のことだった。
試合後のインタビューでは「火災の地図を見ると、自宅から3ブロックほどの場所が火災になっていたので、人に頼んで娘の出生証明書を取りに行ってもらった。あれが燃えてしまったらどうなるかわからなかったので」と告白。「LAへ愛を込めて。火災のことは聞いているけれど、私にとってはとりわけ、どれほどの惨状なのか分からなかった。ただ皆さんが元気でいることを祈ります」と語った。
その後の記者会見にはNBAロサンゼルス・レイカーズのユニホームにハートマークが入ったロサンゼルスの帽子姿で登場した。自宅近くで火災が起きていると知りながら試合に集中できたかと尋ねられ、「正直言うと、最高に集中できていたとは思わない。それでも何とか勝ったので、容認できる仕事だったと思う」とコメント。
「今はなおさら辛いと感じる。自分にとって家は家以上の存在。娘との思い出があるし、記念品とかもたくさんある。人に頼んで家へ取りに行ってもらうのに、それを全部かき集めるわけにはいかない」
「その意味で本当につらい。自分がその場にいないので、どれほどひどいのか、どれほどひどいことになるのかも分からない。それでも家族全員が無事でいることに何よりも感謝している」
機会があれば火災の状況を確認しているという大坂選手は、「すぐにLAに戻るとは思わない」「戻ることが安全とは思えない。だからどっちつかずではあるけれど、できるだけ長くここにとどまれればと思う」と話している。