米SEC、イーロン・マスク氏を提訴 旧ツイッター株取得の情報開示めぐり
ニューヨーク(CNN) 米証券取引委員会(SEC)は14日、イーロン・マスク氏がツイッター(現X)の保有に関する適切な開示を怠り、「人為的に安い価格」でツイッター株を取得したとして、マスク氏を米首都ワシントンの連邦裁判所に提訴した。
訴状によると、マスク氏は2022年にツイッターを440億ドル(現在のレートで約7兆円)で買収。10月に買収を完了する以前から「相当数の」ツイッター株を取得し始め、同年3月までには普通株の5%超を取得した。この情報について10暦日以内にSECに開示することが義務付けられていたにもかかわらず、マスク氏は開示を怠ったとされる。
マスク氏らがこの情報を開示しなかったのは、結果としてツイッター株が急騰する可能性があったためだとSECは主張。低い価格に抑えながら「この期間に自身がツイッター普通株を取得したことで、ツイッター投資家への支払いは1億5000万ドル以上過少になった」としている。