IOC新会長にコベントリー氏 初の女性・アフリカ出身
(CNN) 国際オリンピック委員会(IOC)の会長選挙が20日、ギリシャ南部のコスタ・ナバリノで行われ、 ジンバブエの元競泳選手で五輪金メダリストのカースティ・コベントリー氏(41)が選出された。女性、そしてアフリカ出身者がトップに就くのは初めて。
コベントリー氏は12年の任期を終えて退任するトーマス・バッハ氏の後任として、6月24日に第10代会長に就任する。
史上最年少のIOC会長となるコベントリー氏は、2004年のアテネ五輪では200メートル背泳ぎでの金メダルを含め3個のメダルを獲得した。ジンバブエがこれまでに獲得した五輪メダル8個のうち、7個はコベントリー氏によるもの。
会長選には7人が立候補し、1回目の投票で97票のうちコベントリー氏が半数を超える49票を獲得して会長に選出された。

選手時代のコベントリー氏は五輪で7個のメダルを獲得した/Tim Clary/AFP/Getty Images
コベントリー氏の会長就任は、世界中で地政学的不安が高まり、オリンピックの運営方針が疑問視されている中でのものだ。性自認や平等性に関する問題にもかつてなく厳しい目が向けられている。
選出後、コベントリー氏は「皆さんが今日の投票に誇りを感じ、自信を持てるよう取り組みたい」と抱負を述べた。女子スポーツの強化を図る意向も示した。
就任後の最初の主要イベントは来年開催されるイタリアのミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪となる。同五輪は開会式まで11カ月を切っている。