グーグルのブラジル法人幹部を逮捕 選挙法違反
(CNN) ブラジル連邦警察は26日、米グーグル現地法人の幹部を選挙法違反で逮捕した。現地のメディアによると、同幹部は公判への出廷を条件にすでに釈放されたという。
逮捕されたのはグーグルのブラジル法人幹部のファビオ・ホセ・シルバ・コエーリョ容疑者。グーグルが運営する動画共有サイト「ユーチューブ」に公開された市長選挙に立候補した政治家を中傷する映像について、削除を命じる裁判所命令に従わなかったことが理由とみられる。
警察は「犯罪の程度は軽い」として、裁判への出廷を誓約すれば釈放すると説明。CNNの系列局バンドニューズによると、同日午後には釈放されたという。
グーグルからのコメントは現時点でまだない。同社は裁判所への提出書面で、映像の内容について同社に責任はないと主張、訴訟の取り下げを求めている。
連邦警察によると、裁判所命令に従わなかった場合、最高で禁錮1年が科される。
今月初めには、東部パライバ州でも映像の削除命令が出されていたが、個々の映像の内容については責任を負わないとするグーグル側の主張が認められていた。