「アップルがサムスンの特許を侵害」 米貿易委が販売禁止命令
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルと韓国のサムスン電子が特許をめぐり争っている問題で、米国際貿易委員会(ITC)は4日、アップルの古い製品複数についてサムスンの特許を侵害していると認定し、米国内への輸入や販売の禁止を言い渡した。
サムスンの特許を侵害していると認定されたのは、AT&Tのサービスに対応したアップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)4」「3GS」「3」と、タブレット端末「iPad(アイパッド)」「iPad 2」の3G対応モデル。
各製品とも、アップルが海外で製造した製品を米国に輸入して販売している。
一方、最新機種の「iPhone 5」や第4世代のiPadは、それまでの機種とは違う技術を使っていることから、禁止の対象にはならなかった。
サムスン側は、アップルに4件の特許を侵害されたと訴えており、ITCはそのうちの1件について特許侵害を認めた。ITCの仮命令の段階ではいずれの特許も侵害していないとの判断を示しており、今回の命令は予想外。アップルにとっては大きな痛手となる。
アップル広報は、ITCの判断を不服として連邦裁判所に上訴する意向を表明。「米国でのアップル製品の販売に影響が及ぶことはない」と説明している。