CIA元職員の亡命先「ベネズエラに決定」の情報流れる
(CNN) 米国家安全保障局(NSA)の監視活動を暴露した米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン容疑者の亡命先を巡り、ロシアの政治家が9日、スノーデン容疑者が南米ベネズエラへの亡命を決めたとの情報を流したものの、まもなく発言を撤回した。亡命先の決定は時間の問題とみられているが、ロシアからの移動経路が問題になりそうだ。
スノーデン容疑者は先月以降、モスクワ・シェレメチェボ国際空港の乗り継ぎエリアにとどまっている。ロシア下院のプシュコフ議員はインターネットの短文投稿サイト「ツイッター」上で、ベネズエラからの亡命許可の申し出をスノーデン容疑者が受け入れたと述べた。しかしその後、この発言を撤回し、メディアの報道から得た情報だったと説明した。
スノーデン容疑者を支援する内部告発サイト「ウィキリークス」もツイッターで同議員の投稿内容を否定し、亡命先については「しかるべき時が来たら関係国が発表し、それをわれわれが確認するだろう」と述べた。
世界20カ国以上に亡命申請を出したスノーデン容疑者に対し、ベネズエラは先週、受け入れの意向を表明。マドゥロ大統領が8日に正式な亡命申請を受理し、同容疑者からの返答を待って正式決定に至るとの見方が強まっていた。同国に続いて南米ボリビアも受け入れを表明、中米ニカラグアも検討姿勢を示している。