米アップル、4~6月期減益もiPhoneは好調
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルが23日発表した2013年4~6月期決算は、純利益が前年同期比22%減の69億ドル(約6900億円)にとどまった。ただスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の販売が好調で、市場の悲観的な予想は上回る業績となった。
売上高は市場予想の350億ドルに対し、前年同期比約1%増の353億ドルを記録。粗利益率は36.9%と前年同期の42.8%から大きく低下し、6四半期連続の下落となったが、これも市場の予想をわずかに上回った。
アップルは1年前まで新興企業並みの急成長を続けていたが、昨年9月に最高値を記録した株価はこの10カ月で40%下落した。この日は4~6月期決算の発表を受け、時間外取引で4%上昇した。
iPhoneの販売台数は3120万台と1年前に比べて20%増加し、市場予想の約2600万台を大幅に上回った。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、現行のiPhone5はこれまでの機種の中で断然トップの売れ行きを示していると強調した。
音楽配信サービス「iTunes(アイチューンズ)」の売上も29%の伸びを記録した。
一方、タブレット端末「iPad(アイパッド))」は1460万台と、前年同期比14%減。パソコンの「Mac(マック)」は5%減の380万台にとどまり、いずれも市場の予想を下回った。
同社は7~9月期についても、売上高340億~370億ドルと、事前予想平均の370億ドル強より低い見通しを示している。
クックCEOは一方で、「今秋から2014年にかけていくつかの素晴らしい新製品を発表する計画に集中している」と言明。ピーター・オッペンハイマー最高財務責任者(CFO)も「忙しい秋になるだろう」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。