「スノーデン氏に死刑求刑しない」 米国がロシアに書簡
(CNN) 米情報機関「国家安全保障局」(NSA)による極秘の個人情報監視を暴露して訴追され、亡命を求めモスクワの空港内で滞在中の米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者の問題で、ホルダー米司法長官は27日までに米国に送還された場合、死刑を求刑することはないとの書簡をロシア当局に送った。
書簡は今月23日付で、長官はこの中で同容疑者に対するスパイ活動取締法違反容疑などの罪名を踏まえ、死刑求刑は選択肢にないと指摘。罪名が追加されたとしても死刑は求めないと保証した。
また、米国に送還されたとしても拷問に遭うことはないと確約、弁護士が立ち会う一般法廷で裁かれるとも説明した。
元職員は暴露についてその正当性を主張。米政府が要求する送還が実現した場合、拷問を受け死刑の処罰が科される恐れがあるとして外国への亡命を求めた。
ホルダー長官は、スノーデン容疑者の旅券が無効となったため同容疑者が旅行出来ないとする指摘は誤りと指摘。元職員は依然米国民であり、母国へ直接戻るようなことになった場合、一定の合法性を持つ旅券が発給出来るとし、米政府は速やかにこの措置を実行に移す用意があると述べた。